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西暦2034年

西暦2034年(A.D.2034)。2度にわたる世界大戦を経て、人類は全世界規模の超高度情報ネットワーク社会を構築。マイクロ・マシン技術の発展によって、脳が直接ネットに接続できる電脳社会は、人類にとっての新たな転換期となろうとしていた...。

公安9課

公安9課 © 攻殻機動隊製作委員会

公安9課(section-9)。内閣総理大臣直属の対テロ特殊部隊。内務省管轄の「国際救助隊」の名目で設立され、2030年より活動を開始。事前に犯罪の芽を探し出し、これを排除することを任務とする超法規的かつ攻性の組織である。諜報活動や要人の警護、汚職の摘発、電脳犯罪やテロの抑止など任務は多岐に渡る。

義体

公安9課 © 攻殻機動隊製作委員会

人間の体の一部を人工的な機械に置換すること。望めば全身を義体(cyborg)化して驚異的な能力を得られるが、高額なコスト負担のほか、心身の不一致感からくる精神的苦痛など、克服すべき問題点は多い。また、身体の一部を義体化するにしても、場合によっては他の臓器も義体化する必要が出てくる。

マイクロ・マシン

100万分の1mmという分子レベルの機械(micro machine)によって、人間の脳と体、さらにわれわれの世界を再設計・再構成することを可能とする超極少テクノロジー。電脳、義体、ワクチン、BC兵器(殺人ウィルス)など、その用途はさまざま。『攻殻機動隊 S.A.C.』の世界は、マイクロ・マシンの発明によってはじまったのだ。

電脳

マイクロ・マシンを注入することで、人間を直接ネットに接続できるようになった脳(cyberbrain)のこと。この非生物的な知能と融合を果たしたことで、記憶力、コミュニケーション能力の増強をはじめ、人間の知性がネットへと移行していった。記憶を保管した外部記憶装置への接続、記憶情報の共有、記憶を基に疑似体験することも可能。

ゴースト

人間にのみ存在するとされる、人間と機械を隔てるもの。霊魂のこと。『攻殻機動隊 S.A.C.』の世界では、電脳化によって脳内活動がすべて電気信号に置き換わり、人間と機械の境界が極めてあいまいになっている。逆説的に、同じ電気信号で思考する機械にも、もしかしたらゴース(ghost)トが宿るのではないか──。